雨音

明日、メロディ発売ですね。
コミックス発売は1日遅れが当たり前になりつつある、北陸でも、雑誌はちゃんと予定日に発売されます!
関西組の方はもう読まれましたね、お口チャック、もう少しだけお願いしますね。
明日は祭りだ祭りだ、サブちゃんだ。←え?
明日中に、感想書けるかなぁ、どうでしょ、頑張ります!


今回も創作です!!
どうしようかなぁーと思いつつ、今上げないと、もし今月号で進んじゃってたらボツだな、などうだうだしてましたが、修正終わったんでやっぱり公開します。前回、創作2連発って言っちゃったし。

まさかのびっくり、岡部さん独白タイムです。
あの手紙を持ってきてしまった後のです。

時期は、ちょうど「Original Sin」が終わった後くらい。
青木くんが福岡に帰って、それを見送った後、どれくらいかな、期間は不明。←またかい!

でも、きっと悩んだよね。って。
だって、薪さんの苦悩も青木くんの想いも知っているの、自分だけだから。
手紙持ってきちゃったし。ね。

で、岡部さんの苦悩を捏造です。すみません。

もちろん、創作です、原作無関係です。考察じゃないから。岡部さん好きでご自分の岡部さん像がある方はご遠慮願います。
と、一応、確認してみる…

以下、どうぞ。




**************************



この第三管区にしては、珍しく事件の狭間ができた。
俺が来年度予算の計画書ができたからと、説明に行く予定を尋ねると、ちょうどいい、そういって、前に話したシンポジウムの打ち合わせをしたいと言った。
では今夜、ということになったのだ。

電話を切り、窓を見ると雨が降り出していた。


今回、科警研の主催だから、僕は基調講演をしないから依頼をしてある、この人物とのコンタクトを頼む。
第三管区には事務局として動いてもらうが、担当者を決めておくように。
お前には負担をかけるがよろしく頼む。
淡々と確認をしていく。俺はそれぞれの期限と現状を考えながら答えていった。

そう、今回、青木が成果発表をするんだが、と少し間をおいて話し始めた声は、トーンが変わっていた。
ちょっと元にするMRIが特殊で内容も発表まであまり説明がないかもしれない、でも僕はチェックしているから、そういって俺を見た。
わかりました、では青木の件はお任せします。なにか必要であればおっしゃってください。できるだけ青木の相談にも乗りますんで。
そういうと、ほっとしたような、表情をした。

では、合間を見てできる限り早めに準備しますと告げ、所長室を辞した。


室長室の明かりをつけると、窓に打ち付ける雨粒が光って流れていく。

青木のことを話すとき、声も表情も他とは違うものを含んでいるのを気づいているものは、今の第三管区にはいまい。
だが、手に取るようにわかるんですよ、俺には。だからこそ。


あれ以来、俺を悩ませるもの。引き出し中のセキュリティBOXに手をかけ、中のものを取り出す。


どうして。

俺でさえ、思うんだ、あんたの想いってどうしてそんなに切ないんだろう...ってね。

想いが伝わることを願ってないんじゃないか。
いや、願ってないんじゃなくて、想いが伝わることを想いすらしない。

想いを伝えること、想いが伝わることを、そして想いを還されることを知らないんじゃないのか。
想いを伝えたくて、返して欲しくてって誰もが望む、その想いを押さえ込んでしまう。何も、望まない。それがあんただ。

いいのに。願って。望んで。


まあ、手紙を持ってきた俺が言うのもなんだがな。
俺だって、犯人のことなら考えられる。
が、そんな「恋する気持ち」なんて、な。
この年になって、結婚もしていない俺だからな。

でも、あんたの苦しさは伝わってくるんだ。どうしようもなく。
そして同じくらい、伝えられない想いを抱えた青木のことも。
そしてじれったい。

俺はどうしたらいいんだ?
そっとしておく?
普通ならそうだろ?だって大人の二人だ。
そんな二人のプライベートに他人があれこれ言うことじゃない。


だが、なんだ?
あんた見てると、俺は娘を見ている親の気分になっちまうんだ。
そりゃ、上司として、一捜査官として、人としても、尊敬してるさ。
ずっとついていこうって、今は考えているくらいにな。


青木の名前が出るだけで、一喜一憂しているのを隠している。
本当は会いたいのに会わずにいる。

青木があんたへの気持ちを持っていること、気付いていないのは薪さん、あんただけだ。
もうとっくに、第九のメンバーは皆、そう思ってたさ。
あいつ、今回だってあんたのことばかり見ていた。
あんたのためなら、あいつ何でもしちまいそうだ。

ってことは、あいつはあんたの想いが伝わらなかったら、迷惑になるなら、って思って身を引くことだってある。
それでいいのか、薪さん?

お互いに自分の想いは伝わらないものだと思ってるだろうが。
想いは伝えなきゃ伝わらないんだよ。

俺がなんとかできればいいんだが、な…



改めて、その手のなかの封筒を見つめる。その小さな四角いもの、そこに込められた二人の想い。
二人の手を経ていま、自分の手元に。
本来なら、これはどこにあるべきなのだろうか。本当の想いとともに。

俺が持ってていいもんじゃない。
そんな事は、充分承知だ。
だがあの時、何故か、あのまま青木に返しちゃいけない気がした。

この中に何が書かれているのか。ちょっと、指を入れて引き出せば、知ることは容易い。
見ていないと言えばそれまでだ。だが、そんな必要はない。
どんなことが書かれているかより、二人の間で交わされた、交わることのない会話。
お互いに一方通行の、返事を得られないやり取り。

いつか交わることがあるのだろうか。
もし、自分がかかわることで、交わることができるのなら。


何ができるのか。何をすべきなのか。いつ動くべきなのか。誤ってはいけない。


白い封筒がそっと、デスクの中で、今夜も、眠りにつく。
カチャリ、小さく回る音。
誰も知らない。いまはまだ。
二人の想いを眠りから起こさないように、側から離れる。


窓に打ち付ける雨音に耳を傾ける。
雨が上がり、穏やかで静かな夜明けが訪れるように。そんなときが来ることを。
俺は願ってますよ。


深夜の第九室長室の明かりが夜の暗がりに溶けて、消えた。



*************************************************************

えっと、夏に書いてあった「手紙」の創作です。今頃の公開になりました。
明日はメロディ出る、ギリというちょっとタイミングがズルッコ、すまぬ。

Comment

Re: やっちゃん………!!

にゃんたろーさん


> やっぱりやっちゃんは2人のお母さんなんですねっ………!!

そうです!!
自分で言ってましたから。ええ、お母さんとしてこれからも頑張っていただきたい!


> そーか、鍵付きのセキュリティボックスに……

室長くらいなら、自分の机のカギ付き引き出しの中にカギ付きセキュリティボックスがあると思うんだなぁ。
そうじゃなかったら室内にあるかもしれないけど。警察だし、でっかいの。

> ですよねー、不用意に出しておけないですもんね。
>
> そうそう、薪さんって願って望んでもいいのに、しない。
> できないというか、思いついてさえいないような。
>
> そういうところが切なくて、でも魅力的なんですよねー。

そうなんですよ、その辺が抜けている人だなーって。
普通、貪欲というか、そういう気持ちってあると思うんですけど、薪さんは思いついていないっていうところが、切ない。
で、魅かれてしまうんですよね。

> わたしもやっちゃんと同じくそっと見守りたいとおもいます。

ええ私も。←その割には暴言を吐きまくるな。

2015/10/29 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: えっ何!?こっちは岡部さん!?

ゆけさん

すみませーん、メロディの感想優先しました。
申し訳ない。
お祭りは前夜祭だったんですよ。ふふ。


> って、流しちゃだめっっ!!!鍵のかかる引き出しで保管です!!

げっ!流すな。ついでに清水先生も手紙の件、流さないでください。
ちゃんと保管してるはずだと…きっと…自信ないけど(笑)

> 岡部さんね(笑)、絶対こんなこと得意じゃないのに、12巻のホテルのお迎えの時といい、板挟みで大変ですよね…。
> でも薪さんの逆鱗に触れてでも間をとりなしてくれるのが岡部さんなんですよねーっ

そう、苦手。なんで俺がって思ってるはず。薪さんは最強のあまのじゃくですから。
ツン、稀に貴重なデレ。
最後はいつも岡部さん頼りだから。頑張れ、岡部さん!2月号は頼むよ。。

森高千里、学園祭に来た。大学に入った年。その時、誰?って感じでチケットが売れていなかった。。。懐かしい。
あれ?違ったっけ?記憶薄!

2015/10/29 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: おかーさーん!!

なみたろうさん

こんなメロディ発売ギリギリの時にUPしたものを読んでいただいてありがとうございます。

> いやあ着眼点と表現力!!…ドアは閉めてから…
> いや違う。しかもこのネタ二度目。

わーい!また言ってもらえたよ、薪さんに←違う!

どうだろ、ヤスフミ言うかな。
でも多少は悩んで欲しいんですよね。
「Original Sin」の最後で薪さんに返しに行こうとして、薪さんがいなくて言い訳みたいなことしてたし。
感はいいから気づくけど、恋愛は苦手っぽいところので、スマートには返せそうもないよね。


> そうですよね第九メンズ、あれだけ毎日一緒にいて二人の気持ち気付いてる可能性ありますよね!常々気付いてなかったらバカじゃないのかと思ってたんですよ!←暴言

↑そこまで言ってない!(笑)
けど、薪さんがアメリカに行くとき、みんな青木くんにメールしてたから青木くんの気持ちは知ってるよね。
薪さんの気持ちだって、あの可愛がりよう(いじめぶりも)はね。あと、いっぱい身体(腕とかさ)見てたもん。
気付かんのかい?ほんと?って思うけど、気づいていないことになってるのかな、公式では?
違った、公式では薪さんが青木くんのことそうやって見てること認定していないんだ。あああ、匂わすんじゃなくて認定して!


> さっきからブラウザが勝手に更新して3回目に固まる。やっとコメントできた。

大変なところ、ありがとうございました♪

2015/10/29 | ヤマネ[URL] | Edit

やっちゃん………!!

やっぱりやっちゃんは2人のお母さんなんですねっ………!!

そーか、鍵付きのセキュリティボックスに……
ですよねー、不用意に出しておけないですもんね。

そうそう、薪さんって願って望んでもいいのに、しない。
できないというか、思いついてさえいないような。

そういうところが切なくて、でも魅力的なんですよねー。

人にぶつけることができるような人なら、あまり惹かれなかったかもしれない。
でもこれからはもうちょっと望んでいただきたい……

わたしもやっちゃんと同じくそっと見守りたいとおもいます。

2015/10/28 | ねこじゃらしにゃんたろー[URL] | Edit

えっ何!?こっちは岡部さん!?

ぎゃーお祭りすごくてついていけてません〜v-356v-356
て、このタイミングのコメント、嫌がらせ……?
いえいえっどうぞメロディを優先してください!

雨は人をセンチメンタルにさせるものですなぁ〜
♪雨はつーめーたーいーけど ぬれーていたーいの 思いー出ーもなーみーだも流ーすからー♪ ←歌うな(笑)

って、流しちゃだめっっ!!!鍵のかかる引き出しで保管です!!

岡部さんね(笑)、絶対こんなこと得意じゃないのに、12巻のホテルのお迎えの時といい、板挟みで大変ですよね…。
でも薪さんの逆鱗に触れてでも間をとりなしてくれるのが岡部さんなんですよねーっ
こンのあまのじゃくめ!って思ってる!
がんばれ岡部さん!


(JASRAC 森高千里「雨」)

2015/10/28 | ゆけ[URL] | Edit

おかーさーん!!

いやあ着眼点と表現力!!…ドアは閉めてから…
いや違う。しかもこのネタ二度目。
相変わらずスゴイですヤマネさん!!
ヤスフミがしゃべってるみたいダアッ。
そうですよね第九メンズ、あれだけ毎日一緒にいて二人の気持ち気付いてる可能性ありますよね!常々気付いてなかったらバカじゃないのかと思ってたんですよ!←暴言

さっきからブラウザが勝手に更新して3回目に固まる。やっとコメントできた。
明日楽しみですね!消えないうちにおやすみなさい~( ;∀;)

2015/10/27 | なみたろう[URL] | Edit

Re: 岡部さ~ん!

たきぎさん

>いいとしした大人でも、あの二人には母さんの力が必要なときがきっと来ると思う。

ええ、絶対。母さんが活躍する日が来ると。しなくてすめばいいけど(笑)、まあ無理だろうなっ。

>明日が待ち遠しい…。

同じく身悶え中……
ってメロディ「発売中」にはビックリしました。さすが捜査官!

2015/10/27 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: No title

eriemamaさん

ええ、まさかの岡部さん独白ですよ。
誰もさせないけど(笑)

やっちゃん、手紙ぃぃどーした!ドンドン!!と思ってたわけです、お盆の頃。
ところが新連載でスルーされてるけど、薪さん、幸せそうだしいいか、って┐(´д`)┌、ボツにする気でした。

でも、やっちゃんには何とかしてもらいたいんで(迷惑ですねっ)、期待を込めて公開しました。

誰にも見られちゃマズイから鍵の掛かるところに……室長室の机の引き出しの中に皆の査定とかと一緒に入ってます。キッパリ。(*≧∀≦*)

わーん、メロディ気になる~
「飴」なんですね!カワイイ薪さん、
ワンコ青木くん、なんですね!はい、明日まで悶えます‼くぅ。
eriemamaさんの連載、最後の最高に一言がよかったです(///∇///)

2015/10/27 | ヤマネ[URL] | Edit

岡部さ~ん!

岡部さんの独白! きっとこんな感じでしょうねえ。リアルです。
いいとしした大人でも、あの二人には母さんの力が必要なときがきっと来ると思う。そのときはよろしく、やっちゃん!

明日が待ち遠しい…。

2015/10/27 | たきぎ[URL] | Edit

No title

まさかの岡部さんの独白Σ(・□・;)
いやぁリアルです!いっつも細かいところまでリアルで、引き込まれちゃいます。そうかぁ、岡部さんあれをセキュリティボックスに…(笑)
ほんと、あの手紙の行方、気になりますよね。こんな風にリアル岡部さんも薪さんの切なさに胸を痛めてたらますます好きになっちゃいそうです。手紙の行方を描かれるときは、ぜひ岡部さんの率直な気持ちも描いて欲しいなぁ、先生…。

ただいまお口チャック中ですが(⌒-⌒; )、誰も更新のない水を打ったような静けさの発売日前日と違って(笑)今回は結構更新してくださる方が多くて気が楽です。楽しい〜♪

2015/10/27 | eriemama[URL] | Edit

        

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