薪にゃんまつり、羨ましくてかいてみました。ごめんなさい。
ただ皆さんの薪にゃんがかわいかったから、私も薪にゃんにツンツンして欲しくなっただけです。
二次創作?もはや三次くらいになってます。
今日はツッコミも検証もないです。普通にお話を書いてみました。

何も起こりません。エロくもありません。
すみません。難しいです。お話って。
猫のことわかりませんし。にゃんたろーさんのしっぽバンッ、使わせていただきました。
 ≪にゃんたろーさんの「薪にゃん2」はこちら

挑戦したけど玉砕。
よくあるパターンをいろいろ使わせていただきました。
ちょっとだけ、青木くんが動揺する、ほぼ独白です。

ああ、かわいい薪にゃんのイメージを崩したらごめんなさい。

覚悟して以下、どうぞ。

**************************


あのコが俺のベッドで寝ていた。

起こしたらいけない気がしてそのままにしてきたけれど。
パンとミルクは置いてきた。
それだけで足りるかな。


って、そうじゃない。よく考えてみろ。

あのコは誰だ。
そもそもなんで俺のベッドにあのコがいるんだ。
朝、俺が起きた時にはいなかった。確かに一人で寝ていたんだ。
顔を洗ってコーヒーとトーストを食べてジャケットを取りに戻ったら、いたんだ。

いつ?どこから?
そういえばカーテンを開けた時には閉まっていたいたはずの寝室の窓が、少し開いていた。



「青木、今日、急遽薪さん出張だってさ。急ぎの案件が入らなければ、久しぶりに早く帰れるぜ。」
今日、薪さんはいないのか。
会議や出張も多いし、俺たちには言わない、そういう仕事も抱えていることは知っている。だから今日の事もいつものことだ。
でもやっぱり。

「さっきの報告書だけど。清書が済んだら今日はあがっていいぞ。
大雨警報でてるしな。雨くらいなら電車が動かなくなることはないだろうけど。」
「そんなに降るんですか?」
「最近じゃ、ゲリラ豪雨とかあるだろう。甘く見ないほうがいいぜ。帰れる日に第九に泊りになるぞ。」

俺はペースを上げて仕上げに取り掛かった。


外へ出ると、昼から降り出した雨脚が強まっていた。
こんな時間に帰ることなんていつ以来だろう。
でも早く帰りたいなんて思ったことはなかったんだ。
だっていつだってあの人は最後まで残っているから。


改札を出て、駅前のスーパーに寄る。
もうすっかり今夜と明日の朝の分、それと日持ちのするものしか買わなくなった。
どうせ、明日は今日みたいになんて帰れない。せめて今日くらい何か軽く作ろうか。


ああ。

あのコはまだいるのだろうか。
あのコは何を食べるのだろうか。
やっぱりそれ用の何か?

缶詰の前で立ち止まる。でも服着てたし。

結局、刺身とノンオイルのツナ缶を買った。


「ただいま」
誰もいないのに、と思いながらもいつも言ってしまう言葉。

「にゃ」
どこかで小さく声がした。

まさか。
そういえば部屋に明かりがついていた。

見回すと本棚の前に座っていた。
近寄って、もう一度、「ただいま」と声をかける。

また小さく「にゃ」
と答えた。でもこちらを向かない。

荷物を置いて着替える。
何度かあのコの後ろを通ったけれど、振り向かない。
知らんぷりだ。

まあいい、俺は腹が減っていて早く夕飯にしたかった。
キッチンに行くと、なぜか鍋が出ていた。
米を研ごうと炊飯器を開けたら、もわんと湯気が出た。

ミラクルだ。何が起こったのか。
えっ、まさか。

俺は、本棚の前に行き、しゃがんだ。
「君が用意してくれたの?」
彼はぷい、と横を向いた。
その横顔。やっぱり、似ている。でも。
耳あるし。しっぽあるし。「にゃ」しか言わないし。
でもお肌つるつるだし。服着てるし。きれいな細い指だし。まつ毛バッサバッサだし。
???


風呂上がりのビール、そのためだけに俺は夕飯の前に風呂に入る。

ああそうだ、今日はあのコがいるんだ。
「きみ、お風呂入る?沸いたけど、先に入っていいよ」
今度は下を向いて小さく
「にゃ」
と言った。

「バスタオルをここに置いておくから」
そう言って浴室を出た。

あのコが風呂に入っている間に買ってきた刺身を皿に盛り、ツナ缶ときゅうりとワカメをポン酢で和えた。
鍋にはかぼちゃが煮てあった。そういえば冷凍庫にかぼちゃがあった。
こっちは?


浴室からシャワーの音が聞こえた。
ちょちょーっとまて。あのコ、着替えってあるのか。まずい。
上はとりあえず、俺の綿シャツでも何とかなるか。
問題は下だ。
あのコは小柄だ。おまけにしっぽまである。
どうしたものかと思っていると、腰にバスタオルの姿で彼が後ろに立っていた。

「あのですね、俺のしかないんですよ。このうちには。
あなたに合うのがなくてですね。すみません。よかったら、上はとりあえずこれを着てください。」
正面から彼の顔を見たら、ついいつもの口調になってしまった。
なに、動揺してるんだ、オレ。

綿シャツを受け取ると彼はついてこい、というように浴室へ向かった。
洗濯機にもたれ掛り、
「にゃっ」
と睨まれた。
洗濯機が動いている。既に洗濯中か。
『バカか、おまえ』って言われたみたいだ。
「すみません。」
あー、また謝ってる、オレ。でももう、だめだ。さっきまで「あのコ」だったのに。
もう、あの人にしか見えなくなってる。


彼から逃げるように俺も風呂に入った。
そういえば猫って水が嫌いなんじゃ。でも、ざっとしか見なかったけれど、髪もぬれていたし、普通に風呂に入ったんだな。しっぽはどうやって洗ったのか。そんなことを考えながら、でも急いで風呂を出た。


「夕飯にしましょう」
声をかけると、ゆっくりと優雅に立ち上がった。
オレのシャツはデカかった。膝の少し上くらいまであった。
なんとか隠れてるようだった。しっぽも少し下げていた。

「あなたが作ってくれたんですね。ありがとうございます。」
返事はなかった。その代わりに睨まれた。
お礼を言われて睨むなんて。

料理のお礼に冷酒を出した。
飲むのかわからなかったけど、きっと好きだ、そんな気がした。
だってもう、あの人にしか見えない。

彼は日本酒を飲み、少し食べた。
食べ方も飲み方も優雅で美しかった。

彼が作ったものは俺の冷蔵庫にあったものだけ。
かぼちゃもほうれんそうのお浸しも、肉じゃがも材料は冷凍されていたものか買い置きしていたもの。あるもので手際よくは、同じ状況で作りなれているせいか。
どれも美味だった。彼の美しい手で作り出されたものを食べられる、そんな幸運があるとは思わなかった。

オレが食べ終わると、彼は
「にゃぁ」
と一言だけいって、食器をもって立ち上がった。

「すみません、オレがやりますから。狭いところですが座っていてください。」
そう言うと、また少し睨んでぷいっと行ってしまった。


寝れるときに寝ておく、これは多忙な人間にとって鉄則だ。
オレは隣の部屋に掛布団だけだがまあいい。床にラグを敷いておいてよかった。
彼にはベッドで寝てもらおう。今更だけど、シーツと枕カバーだけでも替えて。
そう思って寝室に行くと、彼は既にベッドに横になっていた。

「あの、シーツと枕カバーを替えようと思いますので、一度起きてもらえますか?」
恐る恐る声をかける、オレ。
ぷいってされた。
「あの、すみませんが」
「にゃっ」
あ、怒ってる。

ゆっくりと起き上がり、ベッドに腰掛けた。腕を組み、しっぽをバンッ。
『ベッドに腰掛けろ』
というらしい。そんなに怒らなくてもいいじゃないか。

「すみません」
何度目かの謝罪の言葉とともに並んで腰掛けると、押し倒された。


オレに抱きついてきた彼は少し、震えているようだった。
だからふもふもの耳元でそっと囁いた。
「大丈夫ですよ」

外は雨が降っていて肌寒かったから、彼の体温が暖かくて心地よかった。
そう、心地よかったから、彼を抱きしめた。
オレの胸につけた彼の髪から仄かに甘い花の香りがして、意識が揺らいだ。
彼の香りに酔い、髪に額に頬に唇に首にそっと唇を添わせた。



頬に冷たさを感じて目が覚めた。
時計を見るといつもより1時間早い。
雨は上がっていて木々に残る雨粒が眩しい。

洗濯機には俺の洗濯物が回っていて、俺の綿シャツも回っていた。


あのコはいなかった。閉めてあったはずの寝室の窓が、僅かに開いていた。

Comment

Re: No title

カワイイ!って言っていただけて、ありがとうございます。
薪にゃんはかわいいですから!猫パンチ&キックを食らっても飼いたいです。
そんな薪にゃんに少しでもなっていたでしょうか。

薪さんなのか薪にゃんなのか、猫なのか人なのか、いろいろ曖昧に想像できるように書いてみました。
初めのうちは薪にゃんの猫度が高くてだんだん薪さんになっていく、そんな薪にゃんです。
最後までしゃべらないけど((* ´艸`))

もう、本当に恥ずかしいですけどね、お話って。
でも、また読めたらなんて言ってくださってありがとうございます。

2015/06/19 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: うおおおおおお(´つヮ⊂)ウオォォwwww

委員長がきた! うぉお。( ^^) _旦~~オチャドウゾ

コメントまで下さってありがとうございます。
委員長にまで喜んでいただけるとはもう、書いてよかったです(ノ◇≦。) ビェーン!!

でもなんだか私とeriemamaさんあたりからそれぞれ路線に突っ走りそうで?
大丈夫かな……(笑)

ありがたいことにたくさん拍手もコメントもいただいたので、コレこのまま残しておこうと思います。
(↑理由そっち??)


「ボスキャラ」である委員長!のも読めると信じで待ってってます (*´艸`*)ァハ♪

2015/06/19 | ヤマネ[URL] | Edit

No title

きゃ~!!!
カワイイ!カワイイ!薪にゃんカワイイ♪
薪さんを“あの子”っていうのが新鮮で魅力的
薪さんだけど薪にゃんって感じが出てます
青木目線が薪にゃんから薪さんに変化していく感じも自然で~
ほのぼのしつつも薪さんの魅力満載ですね!
お話書いたの初めてなんて思えない
続きでも別のお話でも
またヤマネさんの小説読めたら嬉しいです(≧▽≦)

2015/06/19 | Misa[URL] | Edit

うおおおおおお(´つヮ⊂)ウオォォwwww

薪にゃん!!!!SSで見ることが出来て委員長嬉し泣きです!

そして、もう皆さんおっしゃってますけど萌えシーンのオンパレード!消したりしたら勿体無いですよ!薪にゃん祭り楽しすぎる~~~ちえまるはファンタジーって書ける気がしないので、薪にゃんSSは躊躇してましたが、参考になりました!ありがとうございます☆

2015/06/19 | ちえまる[URL] | Edit

Re: うっかり敬語

>ふふー、猫なのに敬語になってしまう青木くん!

薪さんだと思ったらもうだめです。好きなんですけどね。


>猫の上から目線な感じがピッタリです!

猫先生から好評頂けて嬉しいです。
にゃんの感じできたみたいで良かったです♪ (〃∇〃)ノ☆

>ダッテ彼シャツワンピナンテ……

彼シャツワンピは、素肌にそのまま着てます&もちろん腰回りスースー……
だから寒くなっちゃって青木くんに抱きついた←ち、違う?

うぎゃ~、猫パンチいただきました(°o°C=(=^ェ^=)

2015/06/18 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: 薪にゃんデビューおめでとうございます♪

> 私がはなから諦めた薪にゃんの小説バージョン

たきぎさんが書かれてほうがもっといいですって。
今回のエロなしだから。薪にゃんで何かさせるのは難しいですねぇ。
ひたすらツンを求めて書きました(笑)
もう冷や汗ものです(;´▽`A``

ホントに初めてで、どうしていいのかわからなかったんです。
妄想もできないし。
初めの一文が浮かんでから、だいたい初めのほうが決まって、最後が決まって、あとはツンを求めてでした。
たきぎさんは、どうやって書かれているのですか?

> 「にゃ」とか、彼シャツとか腰にバスタオルとか、サービスショットも満載で!! ツンツンなのに、とっても可愛い♪

ほんとうに、先生にかわいいなんて言ってもらえると、嬉しくて舞い上がっちゃいます。

続きは分かりませんが(笑)、みなさんが大丈夫とおっしゃってくれるのでこれ残しておこうかと思います。

たきぎさんの薪にゃんもまってます!
っていうか、たきぎさんのならもうなんでも待ってますから!

2015/06/18 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: No title

便乗、バンザイ!

お邪魔してきました。
読みましたよ~。
めちゃめちゃ面白かったです。
あんなにすごいの書けるのに、なぜ今まで書かなかったんですか?
ブログの最初のほうでいろいろ妄想してたところ(洗濯物干しながら)を、思い出してしまいました。

ぜひ、消さずに、続きを。待ってます。

2015/06/18 | ヤマネ[URL] | Edit

うっかり敬語

ふふー、猫なのに敬語になってしまう青木くん!

いいですねー。猫の上から目線な感じがピッタリです!

エロくもないと書いてあるけど若干エロ……え、そんなことない?気のせい??
ダッテ彼シャツワンピナンテ……

あ、薪にゃんの猫パンチが飛んでくるのでこのへんで!

2015/06/18 | ねこじゃらしにゃんたろー[URL] | Edit

薪にゃんデビューおめでとうございます♪

ヤマネさん、すごいです!
私がはなから諦めた薪にゃんの小説バージョン、しかも普段小説かかないのに、デビュー作でこの高クオリティ!

「にゃ」とか、彼シャツとか腰にバスタオルとか、サービスショットも満載で!! ツンツンなのに、とっても可愛い♪
期間限定なんてもったいなさすぎです。さげないで~。そして、続きプリーズ!

2015/06/18 | たきぎ[URL] | Edit

No title

あ、私も便乗しました(笑)。

すみませんヤマネさんに刺激を受けて、書けそうな気がした(笑)。でも私も消したい(゚ω゚;)慣れないことはしないに限ります(;><)

2015/06/18 | eriemama[URL] | Edit

Re: こちらにも薪にゃん(゚Д゚)!!

生意気にも「まつり」、便乗しました。

eriemamaさんが書かないんですかっておっしゃられたときは書く気は全然、なかったんです。
そのあと、なんとなくどうしたら薪にゃんが青木くんちに来れるかなって考えたら、こんな話になりました(笑)
喜んでいただけた方がいて、こちらこそありがとうございます。

もう、サービスショットのみで書いたようなものです。←自分が見たい一心で。
彼シャツ、必須です!
なみたろうさんの薪さん(薪にゃんじゃなくて)にありましたよね。(「着せてみた」ってやつ)
今回はにゃんなのでね、彼シャツでもテレなしのツンだけです。
青木くんがビール飲みたいを言い訳にして、もうお風呂入れちゃって彼シャツ着せちゃいました。

この話、絹子までの期間限定って思ってたんで、正直今どうしよう状態です。
ヤバッΣ(゚□゚ノ)ノ

2015/06/18 | ヤマネ[URL] | Edit

Re: ブラボー!(°▽°)

朝からコメントありがとうございます。
さすがに今回は、拍手もコメントもないよねーって思ってたんです。
すごく嬉しいです。

カワイイなんて言っていただけて、UPしてよかったです。
にゃんでツンだから、口はききません(*´pq`)クスッ
ツンツンな感じが出ましたでしょうか?

ホントに、お話書いたの初めてなんです。
薪にゃんがかわいくてたまらなくて、薪にゃんまつりに便乗したくて書きました。
だから恥ずかしいんで次の絹子の感想書いたらコレ降ろそうと思ってるんですけど。
ちょっといろいろあって次の感想が時間がかかりそうなんです。

続き?今のところないですヾ(´Д`苦笑ι)
どうだろう……

2015/06/18 | ヤマネ[URL] | Edit

こちらにも薪にゃん(゚Д゚)!!

ええっ((((;゜Д゜)))、あの小説じゃ再現不可能なんじゃって思ってた薪にゃんがいる!(笑)
ミラクル過ぎますヤマネさん!無理ないしそこはかとなく艶っぽくてちょっと下向いてニャ、とか彼シャツとかツボを押さえたサービスショット満載のSS、ありがとうございます!にゃんたろーさんとこの薪にゃんに変換させて頂いて読みました(笑)。
ああもう、みなさん天才やわ( ☆∀☆)

2015/06/18 | eriemama[URL] | Edit

ブラボー!(°▽°)

いや、カワイイ!!
すっごいカワイイ!!

薪にゃん口きかないのも、薪さんいなくてもしかして…てのも、ごはん作っといて睨むのも、すっごいカワイイですよヤマネさん!!( ;∀;)
素晴らしいSSデビュー。
ぜひ、ぜひ続きを下さい!

2015/06/18 | なみたろう[URL] | Edit

        

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ヤマネ

Author:ヤマネ
はじめまして。ヤマネです。
「秘密」の薪さんに溺れています。
一年の半分を薪さんの夢を見ながら冬眠していたいです。

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