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「秘密 -THE TOP SECRET- 」のあれこれと日常のもろもろ
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メロディ 2018年4月号『冬蝉-ACT.4』 感想
2018年04月27日 (金) | 編集 |
ご無沙汰しております。
毎回、同じ書き出しです。

明日、メロディ6月号発売(関西地区は今日)、ということで『冬蝉』最終回の感想をサラッと書いておきます。

3月4月は多忙&体調不良、おまけに4月に入ってからまた足の指を多分骨折したんじゃないかと思うんだけど、まだ医者に行っていない。忙しくて。あと、年1くらいの割合で骨折、打ち身で整形外科に通うため、健康保険組合から確認の書類が毎回来てしまう、っていうのが煩わしくて、医者に行く気になれない。
でももう自然治癒しそうにないので、GW中の平日に医者に行こかと思う…

ってことで、サラッとだけ書いておきます。

以下、畳。




**************************


表紙から。


表紙からして鈴薪なんだよねぇ。
結局この話結論を言ってしまうと、鈴薪なんだなぁ、書きたかったのは。
事件そのものもまあ、「立場変われば」っていうことなんだろうけど、それよりも鈴薪の、薪さんの鈴木さんへの想いというか後悔、最期の最期までのどこか危うくてちょっと甘酸っぱい秘密、それが書きたかったんだろうな、って思う。



本編にいきます。

冒頭、住田教授の妻、冴子の葬儀と蝉の場面。
時期は7月下旬なので蝉が鳴いているのもまあ、なんだけど。
その葬儀の場に薪さんが現れる。
まあ、心中穏やかじゃないよね、住田教授としてはさ。
今までは直属ではないけれど、かわいがっていた子が敵対して自分と自分の妻の信念を揺るがして、犯罪者にさせられたんだからさ。

住田教授としては、自分自身も、妻冴子も犯罪を犯したとは一つも思っていなくて、むしろ世のため人のため、同じ志を持った仲間の想いを生かすためにやったことだと思っているからさ。
確かに、まあ、細川教授の前まではそれで通ったかもしれないけど、最後に冴子がやったのは自分の欲のために殺人を犯したのは間違いないなくて、それまでのとはちょっと違うんだよね。
だから本来、これは別物として考えなきゃいけないんだろうけど、第九としては「脳を観ること」自体が問題だから、二人のやったことの細川教授とそれ以外の違いはないんだよね。

ちょっとあれなんだけど、住田教授の脳を取り出したことによる略式命令が、「罰金刑、50万円」なんだよね。
これ、遺体損壊罪ってことなんだろうな。

この頃って、当たり前だけど、脳を観ることができるのは物理的設備の問題で第九でしかできないから、「死者の脳を観た」ことは犯罪として成り立っていない。
第九的には、そこが問題なんだろうけど、想定外だもんね。
それができるかもしれない、っていう設定はちょっとどうなんだろうか、っていうのも個人的にはあるんだけど、追随することはなかなかないだろうから、しばらくその犯罪の想定はないままなんだろうな、って思う。
今の薪さん所長編の時代にはどうなんだろうか、その辺は。

あと、個人的には住田教授に同情できないんだよなぁ。
結局自分は悪くない、人類のためになること、ポジティブな目的のために脳を観たことは正義であり、「脳を観ること」の持つ重みを理解していない。
ポジティブな目的であればあるほど、正当化され、「殺人すら正当化される」と思い込むのが理解できていないというか、認めない。
妻、冴子が陥った誘惑であるにもかかわらず。

でさ、結局住田教授はいつからMRIに手を染め始めたんだろう。

あと、住田教授が薪さんという教え子がいたことを結局周りの人間も利用したってことだよね。

元々住田教授は純粋な興味として「記憶の可視化」に興味はあったのかもしれないけれど、これ2061年の事件で、冴子たちが巻き込まれた事故は8年前=2053年。
2年後の2055年は、ジョン・リード大統領暗殺事件があった年で、初のMRI捜査が行われている。
その翌年、2056年には第九が発足して、薪さんと鈴木さんがMRI捜査を始める。

この流れの中で、住田教授と周りの人間は薪さんを利用して、MRIの技術を盗み出したも当然なんだよね。
そういう意味では薪さんも本来、相当な処分ものなんだろうけど。
彼らは一からは作れなくても、元があればそれを解析すれば作れる、ってことなんだろうから。

そんなことを思うとさ、住田教授に同情はできないっていうか、なんていうか、すげー計画的に着々とMRI作ってたんだなって思うよね。内輪で、自分たちが最高の頭脳の持ち主と自負し(自惚れ)、それを自分たちで作り、利用するのがなぜ悪いのか、自分たちは特別であり、許される存在である、という自尊心がすごい鼻につく。

第九の観ているものは、人類のためになるようなことではないのに。
誰かが誰かを殺したか、なんて人類全体の規模から見たら、ちっちゃなことでそんなことするぐらいなら、もっと有意義な使い方をするべきで、それが認められるべき、だと思ってるんだよね。
だって自分たちの観てきた記憶は、誰かの「秘密」じゃない。共有を望む「記憶」なのだから。
第九は人の「秘密」を観ているだろ、ってね。

まあ、正論だ。

別にさ、第九は高尚で崇高で特別な人たち、ってわけじゃない。
むしろ精神衛生上、悪い仕事だし、やらずに済めばいいくらいなんじゃないかって思うことだよね。

大体さ、この「秘密」って話自体、最初の大統領の時から、「見られるくらいなら見ない」ってケビンが言う結論に達するくらい、「記憶」は聖域、って考え方が根本にある。
それを揺るがすくらいの何かがあるから、脳を観るっていうことが選択されてるんだけどね。

まあ、MRIが作れなくても、「人類のため」っていう大義名分ができたら、それはもう、当たり前のように誰かの脳を公衆に晒すことになっていくのにね。

薪さんが住田教授に第九を、自分を糾弾されるのだけれど、そこで鈴木さんの「やりがいのある仕事だ」のセリフと横顔のカットが挟み込まれ、薪さんの第九の存在意義はその一言に支えられていることがわかる。

元々は薪さんが自分の両親の殺害事件の犯人と真相が知りたくて、自分の記憶を可視化したかったわけだけど、そのことを知っている鈴木さんがこのセリフを言うっていうことはさ、薪さんの犯罪被害者としての苦悩、苦痛を認めて受け止めてくれてるってことなんだよね。
薪さんにとって鈴木さんは、色々あるんだろうけど、その中でもこうして自分の存在と正義感の土台を丸ごと受け止めてくれるっていうもう、最大の理解者なんだよね。

第九を否定されるっていうことは、鈴木さんを否定されるってことなんだろうな。


話がそれすぎた。反省。



葬儀の場から出た薪さんと青木君は、青木君があれこれ語るんだけど薪さんガン無視(笑)
薪さんにとって薪さんがとった行動が住田教授のためであるかどうかなんてどうでもいいんだよね。
青木君が、第九の人間が理解できていればそれでいい。

ここからが薪さんのぶっ飛んだ感じがいい(笑)
鳥の行動から、今年も一昨年の過ちに気づく。

こう思って改めてこの、「冬蝉」のAct.1とAct.2の鈴木さんと彗星を観るやり取りを読むとなるほど。
薪さんは、エアコンの下に別荘?の鍵が置いていなかったことで、自分が来ることを忘れていたか、優先されていなくて、鈴木さんが鍵を置かなかった、置き忘れたかと思ったんだね、当時。
それで、すぐに雪子さんが来たから、ああ、自分じゃなくて雪子なのかと、そう思ってあの場から逃げたんだね。

でも、2年後、鈴木さんは約束通り鍵を置いてちゃんと自分を待っていたことがわかって、後悔しかない。

雪子さん、嫌いじゃないし、どっちかっていうと薪さんが好きで憎くてっていうところとか好きだなっておもうんだけど、この時、鈴木さんに薪さんを見かけたこと言わないってとこが、やっぱり強かなんだな、って思う。
雪子さんもさ、鈴木さんが薪さんの好きな白ワインを用意しているところとか、薪さんの方を自分より大事としているって感じるところがやっぱりあるから、薪さんがいないほうがいい、勝手に薪さんが来なかったにしておきたいっていうのが、なんとも人間っぽいなぁ、リアルな人の感情を体現した人だなって思う。
だからこそ、雪子さんは好き嫌いが分かれるし、まあどっちかっていうと嫌われのキャラなんだろうな。

薪さんにとって、この鈴木さんが亡くなってからは、後悔の連続だったんだと思うんだけど、その中でもこの恐らく最後になった鈴木さんとの楽しみを自分の思い込みで不意にしてしまったことに気づいたことで、鈴木さんへの想いを新たにしたことだったんだろうな。


この話の事件としては、「MRI推進派」もいるかもね、それも結構優秀で正当な理論を突き付けてくるタイプ、っていう視点で書かれたものだと思う。
第九編は、世間が第九を、MRI操作を認めないという中で捜査を行っている、っていうのが前提だけど、もしかしたらそうとも限らないよ、っていう立場から見た話だったので、それはそれでありだと思う。

けれど、事件そのもののエグさ、みたいなのはなかったな。
確かに、これもまた「人の記憶、脳の共有」と自分の欲望の境、という意味では人の業なんだけど。

個人的には多分、「自分たちが特別な存在(優秀な)」、っていうところが共感が持てなかった(卑屈だな)から、その業の深さに面白みがなかった。

で、結局、この「冬蝉」の意味も、何が言いたかったかを考えると、事件そのものの「人の業」もそうなんだろうけど、鈴薪なんだなぁって。

本当のことを見極めなくて、怖くて逃げて、都合よく解釈して。
でも時は戻らないし、人も戻らない。
それでも、人は反省しないし、後悔は常に遅い。
人の愚かさは決して変わることはなく、それはどんなに時がたっても変わらないだろう。

もし、人が愚かさを克服するとしたら、それはもう、蝉が冬に生きるようになる(進化する)くらいまでの時が経ったときだろうと。

人も、自分も愚かだという、薪さんのせつないまでの想いが、鈴木さんへの想いを描きたかったのかな、そんな話が「冬蝉」だったのだな、と思いました。まる。


ということで、結構だらだらかいたけれど、次回作はこちらでは明日、土曜日発売!

連休中に読めると思うんだけど、まあ、ブログは無理だわ。

ただいま、絶賛、娘と息子の学校用品の縫物を作っていて(高学年になってくるとあれこれボロボロになってきてて作り替えばかり)、あと、家のかたずけが終わらない。はい、買わないが一番だよね!

まあ、どこかで書きます。

で、4巻の感想がさ、薪さんのお相手は誰だ、が、書きたいんだけど、ってことでどっかで書く!


ここまで読んでいただきありがとうございました。




コメント
この記事へのコメント
Re: やまねさーん!大丈夫ですかーー!
ゆけさん


本当にごめんなさい!
ご心配おかけしてしまって。
ちょっとパソコンに触れない時期とかも急にできちゃって(OS入れ替えとかされたり)、パスワード忘れちゃったりとか。
それでなんでだろうなあ、分からないくらい自分の時間が取れない。
半分は午前中寝ちゃうことがあるせいだっていうのはわかってるんだけど。
あとバカみたいに学校関係が詰まってる(´;ω;`)
今日も今週3回目の学校に行ってきた。
幼稚園かよ—――

結局、骨折(多分)放置で何とかなった(…え??)
まあ今までの色々貯めちゃってたツケが回ってきた感じ。。。_| ̄|○

今月っていうか、先月発売のは買いに行ったらなくって、やっと見つけて買ったの。初めて。
でも全然よめなくて、読んだのは5月半ばだった。泣きそう。

とか何とかなんですけど、ほんと、コメントイだたいていたのに放置してい申し訳ありませんでした。
コメントはメールで飛んできたので嬉しかったんです。
今日ので改めて気づいて、という次第でした。

ほんと、すみませんでした!

で、いただいていたコメントなんですが。

> で、結論、鈴薪なんだなぁ、にやまねさんの残念感がちょっと滲んでいるような気がしてなぜか笑ってしまいました(笑)←こら

ほら、私、青薪派だから(笑)
でもまあ、読めば読むほど、なんで青木君がいいん?ってなっちゃうよねぇ、鈴木さんが良すぎて。
それでさ、なんやかんやで3巻ぐらいで、薪さんは青木君に惹かれ始めたって清水先生はおっしゃってたけど、鈴木さんが亡くなって2年なんだよねぇ、あのチャッピーって。

そう考えたら、薪さん、鈴木さんに対する罪悪感っていうか、自己嫌悪も感じてたのかなぁ、青木君を好きになることって。

作品としてはもちろん後付けのエピだから、こじつけでしかないんだけど、エピを足していくうちにどんどん深まっていくから読んでいるこっちも感情がザワついちゃう。

> そして私は住田先生チョー苦手です。←こら
> 老い先短かったら誰でも同情すると思うなよ?って感じです。←鬼
> うそです、薪さんが怒らない分、怒ってみました(笑)

ねぇ、薪さんも複雑だよねぇ、利用されてたんじゃって思ったら。
で、そんな人なの、自分と自分の周りさえよければいいの?って人だったってことだもん。

> さすが、やっぱりやまねさんのレビュー、読みふけってしまいますね!

やあ、観点がちっとずれてるからねぇ。仕方ない(笑)

> たしか薪さんの脳も、どうしても手に入れたい派と抹消したい派で狙われていたんですよね……?
> あの人たちも見ることができる、恩師も見る、って薪さんのストレスは相当だったでしょうねぇ~~;( ̄▽ ̄;);
> MRIはそんなもののために生まれたんじゃなーーい!って打ちのめされたことでしょう。

どうなんだろうね、それだけ脳(記憶)はみたい、手中に収めておきたいものっていう価値がわかる人が増えたってことかな。
でもなかなか薪さんの正義感に基づくMRIっていうの、理解されてなくて辛いだろうね。

> MRI、ハッキングで盗まれたって線もまだ残ってますかね……?
> 第九のセキュリティ甘いから機械作ってる大元だって…あ……
> でもあんな内紛やってるような国が持ってたら、闇で海賊版けっこう出回ってるかもしれませんね……?いや、アメリカに裏取引してる奴がいたりして…うーん、臭い金のにおいがします……(笑)←ほんとバカだな

できなくはないんだろうけど。
完全にネットワークから切り離していればハッキング難しいよねぇ。
あと、あれだけの処理をするってことはプログラムが半端なくあるってことだから、それをコピるの大変そうだけど。
でも個人の記憶データ、鈴木さんのは過去5年分なんだろうけど、あれ今のSDカードくらいのサイズって思ったら、媒体的には行けるのか、それともいや、それでもあのデカいマシンを使ってるだけプログラム数半端なないんじゃ、って思ったり。

でも、多分キモは脳はデータをどう画像化するかの判断部分と時系列なんだろうから、脳科学の部分だよね、そこさえ手に入れれば全く別で作れなくもないのかもしれない…
おっちゃんたち、天才集団だから。


> そしてやまねさんの冬蝉解釈もすてきでしたー!なるほどですねー。説得力あるっ!
> 鈴薪を描きたかった冬蝉か……ジワリますね。
> 私は青薪を描くための鈴薪を描いた冬蝉のような気がしてます(//▽//)←勘で言ってる

なるほど!
そうか青薪なのか。面白いねぇ、見方がいろいろあるって。これぞ、秘密、って感じですね。


今回の、薪さんのサーモンピンクのセータが切ないです…うっ


来週は数少ない木曜までのチャンスウィークがやってきたので、体調を崩さずいきたい…
そこでなんとか、薪さんのサーモンピンクのセータの話の感想を書く!!

ほんと、コメントありがとう!
頑張る励みになりました←いまさら…
2018/06/08(金) 19:18:47 | URL | ヤマネ #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018/06/08(金) 01:18:04 | | #[ 編集]
やまねさーん!大丈夫ですかーー!
やまねさんのレビューだー(//▽//)
って、確認されるほど骨折するってどんな???;;;;
やまねさん、実はおてんばさんですか……??;;;;
どうぞ、お大事に……;;

で、結論、鈴薪なんだなぁ、にやまねさんの残念感がちょっと滲んでいるような気がしてなぜか笑ってしまいました(笑)←こら
今月号は買えましたか??鈴木なんかどこにもいませんよ??(笑)
楽しさしかないです(笑)
そして私は住田先生チョー苦手です。←こら
老い先短かったら誰でも同情すると思うなよ?って感じです。←鬼
うそです、薪さんが怒らない分、怒ってみました(笑)

さすが、やっぱりやまねさんのレビュー、読みふけってしまいますね!
50万だから損壊罪、とか、脳を見たことは犯罪として成り立たない、とかもう、やまねさん~~~!って思いながら読みました。←対するこの語彙のなさ

たしか薪さんの脳も、どうしても手に入れたい派と抹消したい派で狙われていたんですよね……?
あの人たちも見ることができる、恩師も見る、って薪さんのストレスは相当だったでしょうねぇ~~;( ̄▽ ̄;);
MRIはそんなもののために生まれたんじゃなーーい!って打ちのめされたことでしょう。

MRI、ハッキングで盗まれたって線もまだ残ってますかね……?
第九のセキュリティ甘いから機械作ってる大元だって…あ……
でもあんな内紛やってるような国が持ってたら、闇で海賊版けっこう出回ってるかもしれませんね……?いや、アメリカに裏取引してる奴がいたりして…うーん、臭い金のにおいがします……(笑)←ほんとバカだな

そしてやまねさんの冬蝉解釈もすてきでしたー!なるほどですねー。説得力あるっ!
鈴薪を描きたかった冬蝉か……ジワリますね。
私は青薪を描くための鈴薪を描いた冬蝉のような気がしてます(//▽//)←勘で言ってる
他はまるっと同意ですーーー
GW潰れてしまいそうで大変そうですが、せっかく雪もなくなったことですし、のんびりいきましょうね~~~♪
またお待ちしております~~
2018/04/28(土) 20:45:01 | URL | ゆけ #3v9IlUEY[ 編集]
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